《本日のフリーダムメッセージ》

回想記  5 【ゼロからの出発】 



どうして、このお仕事をしているのか。
どんな人生を送ってきたのか。

北海道の実家滞在中
期間限定で回想記を綴っています。

全6話。本日と明日で完結です。

前回まではこちら

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潜在意識開発のお仕事で
ティーチャーを行った際に
メソッドなどのマインドレベルの限界を感じ
もっと深いレベルでの変容を提供するために
エネルギーの世界に入ります。

エネルギーを学びながら
社会を変えるなら、経営者層を変えて
協力体制を取っていくのが
手っ取り早いと考えたわたしは

起業スクールのカウンセラーとして
一般の方だけでなく
経営者層のカウンセリングや
起業志望の東大生や早稲田など将来を期待される
若者のカウンセリングをし始めます。
ところが、その実態に驚かされます。

成功して、何億、何十億という会社を持っていて
表面的にはなんの問題もなさそうに
見せていても、実態は、家族の問題などを
山ほど抱えていました。

お金を稼ぐゲームのようになっていたり
仕事への喜びや意味が感じられなかったり
素敵な家庭を世間に演じるための
仮面家庭があるけれど
実際は愛し合っておらず
それでは癒されないので
別の場所で癒されているなど
実態は様々でしたが

最も問題と感じたのは
シャドーの切り捨てです。

プライバシーの問題がありますので
詳しくは書けませんが
何十個もビルを持っている社長さんと
商談をする機会があったのですが
当時から、誰かと会うと
いつもそうであったように
気がつくと、自然とカウンセリングになっていました。

『どうして、誰にも話したことがないのに
初めてあった君にこんな話をするのかは
わからないけれど』

そう言って、ご家族がみんな引きこもりで
動けなくなって悩んでいることを話されました。

人は、強い部分だけではなく弱い部分も
あるものですが、経営者の場合、極端に
強くて出来る人間で振る舞い、会社でも
できる人間以外は切り捨てるなどしていくと
このように、弱さ、自身のシャドーを表す場所は
極端に家族が引き受けることもあります。

例え、事業で成功していても
統合とは、真逆の方向に
行っている場合も多く

富を既に築き上げていればいるほど
それらを『守る』ということも
意識が向けられているようでした。
経営者層の意識を変えるのはガードが固く
想像以上に困難でした。

一方、将来を展望された
東大生や早稲田の学生はというと
自信があるかと思いきや
全くありませんでした。

学歴という上乗せの自信だけが
高く高く積み上げられていて
その積み上げているものは
もろく、取り外しできるものだったのです。

何をしたいかも、全くわかっていませんでした。
むしろ、何をしたいか。ということを
不感症にすることで
その学歴を手に入れた印象でした。

社会の実態や問題を
目の当たりにしながら
わたし自身も家庭内が大きく揺らぎます。

結婚10周年記念で出向いた
軽井沢での秋晴れのある日。
学びが終わったため
これからは、元夫とは一緒にいないと
はっきりわかってしまったのです。

仲の良い家族でしたので
とても受け入れがたいことでしたが
どんどん変容し、進化していくわたしと
元夫の波動が合わなくなり
『学び終わった』ということは
より鮮明になっていく一方でした。

息子の幸せを考えると
家庭を壊すということが出来ず
中々、離婚まで踏み出せずにいると

もたもたしているうちに
夫の家系カルマの影響が
家庭に一斉に降り注ぎました。
息子は学校に行かなくなり
夫は職を辞めることになり
私は動けなくなりました。

この時、わたしは霊障にかかっていました。
霊障という言葉すら、当時は知らなくて
最初は自分がそうであるとは
とても信じられませんでした。
アニメか漫画の世界に踏み込んでしまった
ような気分でした。

今では自身もシャーマンとなり
はっきりと言えることは
霊障は珍しいことでも
特別なことでもなく
皆さんが思っている以上に
とても多いということです。
 
動けなくなる。ということを
人生で初めて体験したわたしは
動けない辛さを痛いほどに痛感します。何の気力も湧かず
家事も何もできずに、数ヶ月間
ただ、横になって寝ていることしか
できませんでした。
そして、何もできない自分を
ひたすら責めていました。どんどん、ただ、時間だけが過ぎて
お金だけが無くなっていく中で
なけなしのお金で
信頼できるシャーマンの方に
霊障の解消と夫の家系カルマの解放を
行っていただき
ようやく自分を取り戻し
動けるようになり、離婚をします。

その時、わたしは実体験として
霊障がいかに、人の思考を変えてしまうか。
『自分が自分と思っている自分』が
本当の自分の意識ではなく
霊障やカルマや人間関係の影響を
受けているのか。ということを痛感したのです。

ほとんど、何もかも、失ってしまいました。
夫も。お金も。物も。仕事も。
ダンボールに4箱だけが

全ての荷物でした。

350円しか銀行の口座にお金が無くて
コーヒーが飲めなかった時もありましたが

すべてが破壊されても
ここが底だとわかり
新しく創っていき
全ては良くなっていけるという
根拠のない自信に満ちていました。

こうして自身の体験から

マインドレベルだけで取り組んでも本質的には変わらない
至高体験をしても全てが変わるわけではない。カルマは無くならないし、統合もエネルギー的に行わないと変わらない。
満たし、癒しだけのヒーリングや、マントラなどを使った瞑想だけでは、覚醒時に起こりうる事象に対応出来ない。アセンションが進むと更にそうなる。不十分。
どんどん実現力が増し加速していった際に、<望み>そのものの<質>を見極めないと、大変なことになる
カルマや霊障、人間関係の波動が思考や感情に与える影響がどれほどまでに多大であるか

ということを学んだわたしは
これらのことに対応できる
『本質的な変容』『進化』
『覚醒対応のエネルギーワーク』
というところに重点的にフォーカスして
集中して学び、技を習得し続け
提供していくことになります。

そうしていくうちに
母の精神疾患の謎が解けていくのでした。

つづきは、明日。最終回です。