《本日のフリーダムメッセージ 善悪の定義》

 

誰かが、それは悪である。

そう決めたから、悪は発生しています。

 

スペインに到着しました。

今回、スペインでの一斉ワークを

構築する際に、『悪という概念』

という定義と向き合ってきました。

 

どの時代の、どの場所でも起こっていたように

悪というものは、誰かが『それは悪である』

と決めたことにより、始まります。

 

4月に長崎に行った時の悪の定義は

『日本に、怪しい教えをしているキリシタン』であり

それは、当時の日本の政治を取り仕切っていた人たちが

決めたことです。

 

そして、都合のよい形にすり替えていき

農民一揆をキリシタン一揆というようにして

弾圧を図りました。

 

スペインでは、今度は逆。

キリスト教が、唯一の宗教であるとされ

それ以外は、異端、つまり悪魔とされました。

 

イスラムなどの文化が入っていましたが

そうした異端は弾圧されたのです。

 

歴史は、何か一つのものに

統一しようとした時

争いが起こります。

 

しかし、わたしたちの意識はいつも自由であり

完全に一つにするということはできないから

必ず、反発が起こります。

 

そうした歴史を繰り返してきた中で

少数派を選ぶことはリスクが高いという

恐れの意識が集合無意識でレベルで

わたしたちを制限しています。

 

ここで、注意すべきことは

『統一するのが悪なんだな!』

として、悪を完全に決定してしまうと

今度は、『統一するのが悪である』

『統一しないのが善である』

という定義が発生してしまいますから

いつの間にか、自分は善で相手が悪という

善悪を決定する意識となり

同じ穴の狢になってしまいます。

 

そうした意味では

善悪の定義を生み出されやすい分

平和よりも争いが生み出される確率の方が優位です。

 

今まで歴史上で

同じことを繰り返されてきたのは

争いの方が優位性があるからなのです。

 

例えば、戦争は起こしたくないので

『戦争反対!』の意識を掲げると

『戦争は悪』『戦争をしないことが善』

という善悪が発生し、摩擦が起こり

争いの意識が発生します。

 

そうすると、結局のところは

戦争が起こるという仕組みです。

 

私たちが、繰り返されてきた

ループ、仕組みから抜け出す

抜け道があります。

 

それは

『完全に消し去るのではなく、減少を目指す』

というものです。

 

消し去ろうとすると

その際に、意識に摩擦が起こり

むしろ争いを増大させてしまいますが

減少を目指した時には、摩擦が起こりませんので

結果的に、減少を起こすことが可能です。

 

具体的な例であげると

『自分は戦争は選ばないし

体験もしないけれど

やりたい人はやりたい人たちで

ご自由にどうぞ』というものです。

 

完全に禁止をするということは

統一の意識であり、善と悪を生み出し

摩擦を発生させますが

禁止を生まない自己の選択ということでは

摩擦が生まれませんので、結果的に

現象で起こる戦争は減ります。

 

わたしたちは、ずっと外側をなんとかしよう。

なんとかしようとして

ぐるぐる。ぐるぐる。何ともならないという

自分の尻尾を追いかけ回すような行為を

長いことしてきました。

 

もう、それは終わりの時です。

 

わたしたち一人一人が

この世界を想像しているということを

思い出して、本当にその世界を創りたいなら

どうすれば良いのか、真剣に取り組むことが

大切だと感じています。

 

外側に革命を起こすのは終わり。

内側に革命を起こして

武器を持たずして、世界を変えていこう。